【波よ聞いてくれ】「無限の住人」の沙村広明が描くラジオマンガがよみ応えあっておすすめ

   

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ラジオのマンガって新しい。

E.A.T blogをお読みいただきありがとうございます。 きょん。(@sisyokunosinku)です。

「無限の住人」の長期連載が終了した沙村広明先生、本当にお疲れさまでした。「無限の住人」は木村拓哉さん主演で映画化されるそうで、期待しすぎて震える。そして、新連載されているラジオマンガ「波よ聞いてくれ」めちゃくちゃ面白いです。武士からラジオへ。どんなジャンルを描いても面白い天才のマンガを紹介します。

 

「波よ聞いてくれ」1巻、2巻の感想を書く

IMG_1630「地元と比べりゃお前の顔面偏差値、野球で例えたら大野レベル」とか言いやがるわけですよ!!、冒頭から酔っ払いモードで始まる主人公のミナレ。福岡は女性余りで可愛い子がフリーで多いらしい(会社同期談)。それに対するツッコミも秀逸ですね「ハア!?何が言いたいの!?大野はパの現役捕手で一番ホームラン打ってますけど!?」。

すごい親しそうにクダを巻いているので、知り合いのように見えますが、麻藤さんとは初対面です。この時から噛まずにまくし立ててます。

IMG_1631そんな前日の「グチ」がテープレコーダーで録音されていて、次の日ラジオで北海道中に流されているわけです。衝撃、ミナレはモチロン激高してラジオ局へと抗議へ向かいます。

ってかこれって完全にアウトでしょ。マンガだからこそ出来る、サクセスストーリーだからこその演出ですね。

IMG_1633そこに待ち構えていた麻藤さん。8秒間放送が止まったら放送事故、乱入するからには繋げよ、と言われ文句を連ねるミナレ。「これ私、はめられたんじゃないでしょうか!?」、はい完全にはめられてますね。ここから主人公はラジオの道へ。

IMG_1634そもそも、前日居酒屋でクダを巻いていた理由は、恋人の光雄がミナレに50万円を借りて、持ち逃げしたからなのです。そして、オチを付けずにはいられないミナレは「お前を地の果てまで追いつめて殺す」。完全に放送事故ですね。本当にどうもありがとうございました。面白い。

IMG_1635特徴的な声の主人公は、務め先のカレー屋でも身バレしまくります。現代社会怖い。

IMG_1638そして、店を訪れる麻藤さん。ミナレに対して「私達と一緒にラジオのお仕事してみない」。このシーンが、かっこいい。新しい道が開かれた衝撃と、期待と不安。自身と葛藤。全て表現されております。

IMG_1636もちろん勘だけでなく、ラジオパーソナリティーとして重要な声質にも注目しております。ちょいちょい、こうしたリアルな描写が挟まれるのが素晴らしいですね。

IMG_1643そしていきなり冠番組を持つことに。そんな事ありえますか。名前見ても「えっ、誰!?」ってなりますよ。ただ、あり得るんです。コレがマンガで英雄譚だから。

IMG_1650番組名は「波よ聞いてくれ」。タイトル回収。ここから伝説は始まった。演出がそれもかっこいい。素人がラジオでいきなり冠番組を持つことがどれだけの事なのかが伝わってきます。

IMG_1647はい、ラジオ深夜3時から流すとしても、「大まけにまけて月170万」らしいです。ヤバいな。既存のラジオ局はこれをペイできているんだろうか。まあ、出来てるから続いてるんだろうな。ウェブラジオだとどのくらいなのだろうか。

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そして、また男に裏切られる(誤解)ミナレ。一気にテンション持ってかれます。マインドはパーソナリティーにとって重要。ここで1巻終了。超面白い。ラジオという限られた題材を「人」で回す魅力。会話劇としてのプロットがしっかりしております。

IMG_1652そして2巻。ミナレの冠番組一発目の題材は「架空実況」に。「架空実況」というのは、全くありもしない、状況をパーソナリティーが演じる、ラジオドラマみたいなものですね。今回は「恋人を殺した直後にラジオ局へ乱入して放送」。台本はありますが、麻藤さんの差し金でほぼほぼアドリブです。

無茶すぎる挑戦ですが、責任は麻藤さんにあります。駄目だったら、責任とる。上司の鏡みたいな人ですね。やり方は別として。

IMG_1656そして始まる生放送での即興芝居。いきなり役に入りきるミナレ。まさにゾーン。人前でしゃべっても全く噛まない、よどまない。その才能がいかんなく発揮される。実はこの嘘放送が、実際の光雄を救ってたりするわけですが、それは2巻をお読みください。

そして、続くミナレの一人芝居。マンガだと内容が端折られて、反応だけでどれだけすごい放送だったのか描くというのが、逃げの手段としては一つあると思うのですが、「波よ聞いてくれ」ではそんなことはしない。話した内容を全部書き起こしてくれます。

これって結構怖いと思うのですよね。どんなに面白い芸人さんの漫才でも、テンポや空気感を含めて面白いのであって、文字おこしすると案外面白くないことはあります。それが芸の腕なわけですが、漫画だとそれを話のでテンポはコマで、抑揚は主人公の顔で、内容は何度見られても矛盾がないもにしなければいけない。

これに挑む姿勢が素晴らしいですね。

IMG_1655そして、最後完ぺきなオチを付けるミナレ。「しょうがないなア、光雄は。これ、一緒に食べよう。一人じゃとても食べきれないから」。これ漫画で見てると、鳥肌たちます。完ぺきなオチ。ヤバいっす、面白い。

今後の展開が気になって夜しか眠れない。

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いかがだったでしょうか?2巻はこの後も続きますので、興味持っていただけた方はぜひ読んでみてください。面白い漫画を探している人はモチロン、ラジオ業界に興味のある方にも勉強になるようなマンガになっているのではないでしょうか。それでは~。

※画像は「波よ聞いてくれ」1巻2巻より引用。

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