オタクのための恋愛マンガ「僕らはみんな河合荘」、少女と少年の恋愛観の違い

      2016/01/29

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画像はアニメ「僕らはみんな河合荘」公式サイトより、©宮原るり・少年画報社/委員会はみんな河合荘。

E.A.T blogをお読みいただきありがとうございます。
きょん。(@sisyokunosinku)です。

いや~「河合荘」超面白いですね。現代のオタクが読むべき恋愛漫画に仕上がっています。こんな居心地のいい場所はないけれど、もしもあったらいいんじゃないかと。

ということで

「僕らはみんな河合荘」の魅力を語ります!

 

律っちゃんの声は、ザーさんじゃないかと最初思ったけど、やっぱり良いと思います。すごくいいと思います。

 

あらすじ

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「変処理」のあだ名を持つ主人公が下宿した先は、変な人の巣窟だった。しかし、そこに咲く一輪の花。コミュ障な文学少女、律先輩を振り向かせるために主人公が奮闘するという感じの物語。

まず、「下宿×変な住人」というメソッド。いわゆる、「めぞん一刻」メソッドですね。はい。五代くんと管理人さんの恋を思い出す。ただ、ここは2016年、漫画の恋愛の形は当然進化しています。

1990年代のオタクの理想の女性が管理人さんなら、2010年代の理想の女性は律っちゃんです。誰にもなびかず、自分の好きな小説のみに真剣で、ただ自分にだけは気を持ってくれている。男の妄想が満タンです。

これを描かれているのは、宮原るり大先生。女性です。「恋愛ラボ」も好きですが、「河合荘」の方がより男の妄想を逆手にとって、さらに手玉に取っている気がします。

 

表紙の絵が超かわいい、えっ超かわいいんですけど

 

宮原先生の塗りの技術はヤバいです。キャラがキラキラしてます。この表紙だけでも買う価値ありですね。少年画報社に連載しているマンガとは思えん…。

もちろん、中の絵も可愛いです。宇佐くんの青春ど真ん中な感じと、律っちゃんのテレ顔と、シロさんの恍惚とした表情と、真弓さんの絡み、綾花さんのメイクに、住子さんの隠れSも、余すところなく楽しめる仕様になっています。

 

「えっ、なんだって」感がすごい

 

ラノベの最近のテンプレとなりつつある、「えっ、なんだって」。主人公が難聴説ですね。「はがない」のアニメとかでは顕著だったと思うのですが、その文脈がこのマンガにも流れている気がします。

宇佐くんの鈍感力(使い方違うか?)。律っちゃんの伝え下手。そのどれもが、ヤキモキして、読者も身もだえさせます。「絶対お互いに意識してるのわかるだろ」と言う場面でも、二人の感情は伝わりません。それがいいのです。それでいいのです!

登場人物には全員、もれなく幸せになってほしいと願う私ですが、「なにもせず幸福が手に入る」ということを望んでいるわけではないのです。くやしいので。話終わっちゃうしね。

付かづ、離れず、ただ確かに距離は縮まって…。二人の関係から目が離せません。

 

少女マンガと少年マンガの恋愛観の違い

話はそれますが、これ考えたことありますか?超単純で当たり前のことを言います。

「少女マンガは付き合ってからが勝負」、「少年マンガは付き合うまでが勝負」。これに尽きます。男って圧倒的に処女性を求め、釣った魚にはエサをあげないんですよね。

女性はまったく逆。付き合ってから、好きになってから相手が何をしてくれるのかを見ている。

どの少女マンガも少年マンガもそうなっていて、「日本人の男女の違いって如実だな」と感じます。ただ、男性にウケる少女マンガは「付き合うまでが合理的」に描かれています。女性にウケる少年漫画は「付き合ってからが想像できる」ようになっています。

さらに言うと、以下のように男女では対話に対する考え方、アプローチの仕方が全く違います。

ここらへんの事を考えると、

「男女関係なく、ウケる恋愛漫画」というのはあり得ないのではないかと思うのですが、現実にはいくつもあるんだよなあ。そういった漫画を描ける方は女性の男性脳か、男性の女性脳なのだと思うのですが、超人ですね、エロテロリストですね。

「僕らはみんな河合荘」はまさに「女性の男性脳」な作者が描かれている、男女関係なくウケる恋愛漫画だと思います。

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「河合荘」身もだえするくらい面白いからみんな読めばいいじゃん。ただ、オタク的要素は強めかなとも思うので、ハッピーな物語が苦手な方には合わないかもしれません。用法容量を守って正しくお使いください。それでは~~~。

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