【金、女、暴力、そして権力】全てが揃った漫画「サンクチュアリ」をいまさら紹介する

      2016/01/22

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最強タッグ!

E.A.T blogをお読みいただきありがとうございます。
きょん。(@sisyokunosinku)です。

お恥ずかしながら最近読みました。「サンクチュアリ」。漫画好きとか言ってても自分が生まれる前の漫画とかってほとんど読んだことなかったんですよね。ちゃんと読もうと思いました。やっぱり、すごい、超すごい。「HEAT」もこれから読みます。

画は劇画の池上遼一大先生。劇画といっても今読んでもスイスイ読めて、迫力がすごい。最近「ガルパン」にハマったということで、やっぱり感性の鋭い方は何歳になっても面白いものに敏感なのですね。

 

作は史村翔大先生。武論尊とは別のペンネームですね。「北斗の拳」みたいなバトル描写も考えられて、さらに権謀術数のリアルな世界観まで描くことができるというのは、なんというか万能人ですなあ。

 

ストーリー

 

北条彰は六本木周辺を縄張りとする暴力団・北彰会の総長。ある日、北条は組員の田代を伴い、佐倉代議士のスキャンダラスな写真をネタに強請(ゆすり)を計 画。その事務所を訪れるが、そこで政治家秘書には珍しい強面(こわもて)の男に追い返されてしまう。田代が事務所に帰った頃、北条は驚いたことにその秘書・浅見千秋と会っていた。そして、北条は浅見と共に国会議事堂を見ながらつぶやく。「オレは、必ずおまえをあの赤絨毯の上に立たせてみせる!」と………

経済的な繁栄を謳歌しながらも、閉塞感漂う日本の現状に疑問を持った北条彰と浅見千秋。社会の在り方を根本的に変革する必要を感じた二人は、裏社会と政界に身を投じ、「光と影」から“サンクチュアリ”を目指す!

amazonより。

 

設定がとにかく練り込んである

IMG_1261「サンクチュアリ」2巻より。

 

主人公の二人は政界と裏社会に分かれて、両面からトップを目指すわけですが、どちらの世界もとにかく現実に即して設定が練り込まれている。

例えば、二人の出自であるカンボジアの難民キャンプ。僕自身もカンボジアに行った際にポルポト政権によって拷問が行われていたトゥールスレンを訪れたことがあるのですが、そこの描写が超リアルなんですよね。ちゃんと取材して書かれてる。

タイのビルマの架け橋とかの題材になった施設も行きましたが、そこの資料から感じた当時の労働者の扱われ方、そのひどさがそのまま表現されていて、主人公たちが「なぜそうまでして日本を変えたいのか」という物語を進める根幹のエネルギーになっています。

さらに、裏社会の勢力の配置もすごい現実に即してる。

選挙戦に関する考え方だったり、金の使い方。切り崩し方。勢力の作り方。全てがリアルで、リアルじゃないとしても納得させられてしまう背景をちゃんと作り上げてくれている。

こんな考え抜かれた作品はちょっとありません。

 

理不尽さがない

IMG_1262「サンクチュアリ」6巻より。

 

主人公は撃たれてもしなないし、重要人物は撃たれても死なないし、でも死ぬべき理由がある人は撃たれて死ぬし。ある意味、都合の良い世界。でも、全く気持ち悪くない世界。

最近意味なく殺す漫画多くないですか?「えっ、じゃあなんで登場させたの?」ってヤツ。それが全くない。ご都合主義と言われればそうなのですが、それでいいと個人的には思います。

選ばれた者のストーリーを描くのが漫画だと思うので。

そういった意味でこのマンガは最高です。全く違和感を感じない、気持ち悪さがない。全てに理由をちゃんと用意してくれています。

 

わかりやすくてスイスイ読める

IMG_1263「サンクチュアリ」1巻より。

 

こういった題材だとどうしても文字文字してしまがちですが、圧倒的画力、コマ割りで、スイスイ読めてしまう不思議。考えさせられる場面、スカッとするようなバトルの場面、そしてエロイ流れ。全てが淀みなく、ちょうど良い分量で描かれているので、読んでいて苦痛と言うことが全くありません。

まさにお手本のような作品。「コードギアス」「ヨルムンガンド」「ウロボロス」とかが好きな人は絶対読んだ方がいい。絶対ハマる。ドラマの「ダブルフェイス」とかもこれに通じるところがあると思う。

まあとにかく面白すぎるので是非読んでくださいな。

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いかがだったでしょうか?以前講談社の漫画編集になられた方が最初に「1000万部以上売れているマンガを全部読む」ということを最初にやらされて、それが今でも活きていると話しておられるのをどこかで見ましたが、やっぱりそれくらいはしたいなと最近思いました。

物事を知らなさすぎるし、好きなものくらいは好きと言えるように。それでは~。

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