【シャマランもびっくり】日本で描かれる「サイン」の世界、漫画「ランド」をおすすめする

      2016/01/22

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世界観を楽しむマンガ。

E.A.T blogをお読みいただきありがとうございます。
きょん。(@sisyokunosinku)です。

このマンガがすごいで13位にもランクインしていた漫画「ランド」。色々なところで絶賛されているので今さら感はありますが、感想を書きたいと思います!(ネタバレ、わっしょいなので未読で楽しみたい人は読まないでも、ただ知っていて読んでも楽しめると思う。)

といっても、見出しが全てなのですが。

 

ストーリー

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このマンガがすごいWEBが詳しいので引用をば。

人間とはいったい何なのか。

『天才柳沢教授の生活』『不思議な少年』を通じて、深遠な問いに果敢に挑んできた山下和美。
その山下和美の新作が本書『ランド』。

今回のテーマは、言ってみれば“社会”だろうか。
しきたり、タブー、風習……。目には見えないが社会のなかに歴然とある一線を、奔放で行動力ある少女・杏(あん)が飛び越えてゆく。

物語は、神職らしき鹿頭の者と、2人の赤子を抱いた男・捨吉が向かい合うシーンから始まる。
捨吉の妻が命と引き替えに産んだのは、不吉と忌み嫌われる双子。捨吉は凶相を持った双子の片割れを、天主様の怒りを鎮め、雨の恵みを得るため、山へ置き去りにするほかなかった。

それから8年。父・捨吉の手元に残った娘・杏は小さな村ですくすくと育つ。その村では、50になるとだれもが死を迎え、「お山の向こうへ行く」というしきたりがあった。
村の子供・平太の父親も50となり、杏は葬列に加わって初めて町に出る……。

“村”という小さくて狭い視野は、杏が行動を起こすたびにぐいっ、ぐいっと広がっていく。
村の外には江戸の宿場を思わせるにぎやかな町があり、その向こうには生者が越えてはならないお山が連なる。

ストーリーはこんな感じ。

天才柳沢教授の生活はドラマ化もされましたね。そんな著名な漫画家の描く最新作と言うことで面白くないわけがない。

まず物語の重要なファクターとしてあるのが、主人公の暮らす場所が不思議なしきたりに縛られた閉鎖的な村社会であること。そして、そのしきたりは現代の私たちから見ると不思議だが、過去に日本で存在した姥捨て山や扶持減らしを基に描かれていることです。

現代に比べ、圧倒的に時間が止まっている過去の対比が冒頭から描かれている。

ヴィンランドサガの作者の幸村誠さんがアンゴルモアの帯に、「背景までこだわり抜いて書ける漫画家が歴史漫画には一番向いている」というようなことを書かれていましたが、まさに「ランド」は背景、つまり時代設定や小道具に至るまでこだわり抜いて描かれています。

登場人物が着る着物。動物の骨を使った占い。そして階級社会。そのどれもが過去存在したもので、現在が介入する隙を与えません。

そんな村社会で繰り広げられる、しきたりに縛られた悲しい物語。

つまり、読者は「これは過去の村社会を描いた漫画なんだな」と思ってこのマンガを読み進めるわけです。

しかし、1巻最後に衝撃が

IMG_1012そんな村社会から抜け出したい、「山の向こう側が見てみたい」。そんな願いを持つ主人公が巨大な鳥につかまり、ついに山の向こうを見ます。

そう、1巻の終わりでこの物語の最終地点かと思っていた「山の向こう」が明かされるのです。

そこに広がっていた景色は、

うずたかくそびえたつビル群。私たちが暮らす現代だったのです。

ここで1巻は終わり。物語が一気に急変。なんやこれ、完全に「サイン」じゃねーか。漫画版、日本版「サイン」だ…。すげえ。

ただ、このマンガには続きがある。シャマラン監督の作品には映画と言う枠で、どんでん返しで終わるけども、これには続きがあるんだ。

閉鎖された「過去」の村社会、そして交わるはずのなかった現代。ここまで広げた大風呂敷をどのように回収していってくれるのか。この先が超気になる注目作品です。

値段は800円と高いんですが、文量とページ数がすごいので2巻分の容量は絶対あるよ。

※本文の画像は「ランド」単行本1巻からの引用です。

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最近アニメ系の話題ばっかり書いてたから、読んだ面白い漫画が大量にたまってる。多分、読まれないだろうけど、書いていこうと思う。

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