【メジャーがマイナーになる時】「うしおととら」のBD不調から見る、アニメ業界の今後

   

key_20150722(© 藤田和日郎・小学館/うしおととら製作委員会)

うしおととら、面白いですね~~。

E.A.T blogをお読みいただきありがとうございます。
きょん。(@sisyokunosinku)です。

原作読者の反応も良いようですし、OPは作者の好きな大槻ケンヂさん。

有名マンガのアニメ化として、制作陣の愛のようなものを感じます。もちろん、尺的に飛ばさざるを得ないストーリーもありますが、考え抜かれたうえでの構成と言えるのではないでしょうか。

しかし、

BDが全然売れない!!

 

アニメDVD・BD売り上げ一覧表まとめWiki さんによると

1巻 2,813 うしおととら

BDには3話まで収録されている、1クールは12話なので2800×4で11000。普通1巻から売り上げは下がっていくので、採算は取れていないのではないでしょうか。

アニメ業界はだいだい今だと1巻で8000売れればヒット。

うしおととらは、4クールで最後までやることが決まっているそうですが、出版社からの持ち出しが多く、漫画が売れればよいというスタンスなら大丈夫だと思うのですが。もし、アニメ会社が多く出してるならヤバいですね。

 

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なぜこんな事態になっているのか

 

ストーリーは何千万部も売っている漫画なので面白くないわけはありません。そして制作陣の愛もあり、実際おもしろいです。

しかし、今のアニメ業界では売れないのです。

というかこれは「うしおととら」だけでなく、ジャンプ漫画でも中々売れません。サンデーでも、マガジンといった大衆に売れているマンガでもアニメを売るのは難しいのです。

 

現在のアニメ業界はキャラクター重視

 

まず言いたいのは、アニメを買う層の求めている物とマンガを買う層の求めている物が違うということ。

アニメを買う層は、キャラ>絵>ストーリーです。

漫画を買う層は、ストーリー>絵>キャラです。

もちろん超簡略化してますし、どれも揃ってないとダメなんですが、極端に言うとこんな感じの構図だと思います。

アニメが売れるためには、壮大なストーリーよりもインパクトがあってわかりやすいキャラクター。それに加え、キャラが動くことで発生するストーリーが好まれます。

その性格のキャラが、そういう世界観の中にいたらどういう風に行動するのか。そんな日常を描いた漫画がヒットします。

なので、ジャンプ漫画でもジョジョはアニメでヒットするのです。ジョジョってストーリーも面白いのですが、キャラの個性であったり、セリフ回しが一番の魅力ですよね。そういった文脈であれば売れるのです。4部「ダイヤモンドは砕けない」も期待しております。

 

 

つまり、メジャーがマイナー化している

 

簡単に言うと「広く浅くウケる」ものより、「狭く深くウケる」ものが売れているということですね。つまり、その業界のファンの財布が固くなっている。面白いの基準が厳しくなっているのです。

これって、どの業界の衰退期にもあることだと思うのですよ。お金を出す基準がとても高い。漫画って結構気軽に買えるじゃないですか、ただアニメだと相当なファンじゃなきゃ買わない。

ファンの求めている物って、自分の好みにあった一握りのものなんですよね。

音楽業界では、アイドルが今やナンバー1.小説業界で、今一番売れているのは間違いなくライトノベルです。

もちろん価格設定の違いや、それが良い変革だという見方もあると思うのですが。一番は業界が衰退し、それのファンだった人たちが別の事にお金を使いだしてしまったことが原因だと思うのですよ。

 

 

今後のアニメ業界に対する、不安と期待

 

以下の記事はとても今後のアニメの未来を見れるなと思ったのですが、(この記事に対する感想です。講談社さんの公式見解とは異なるかもしれません。)

講談社の語る日本のマンガの可能性“配信によって世界は完全に変わった”

、講談社には年間5万作品ものマンガが持ち込まれる。その中から残った作家が年に500作品を発表し、さらにその中からアニメ化されるのは年10作品。こうした厳しい競争を勝ち抜いた面白いコンテンツを保有するのが出版社である。

(中略)

面白い作品をアニメ化するのだから面白くないわけがないと。

 

この部分に関しては、前段で言ったように半分間違っていると思うのですよ、ただ今後アニメ業界が復活し、広く浅く面白い作品が再評価されるようになったときは、出版社の持っているコンテンツは強いと思います。

そんな、力強い業界を生むためにも、

アニメビジネスの世界は、現在、「配信」により完全に変わったのだという。「(作品の)世界同時展開が可能になったこと」「世界中のファンがあらゆる日本のアニメにアクセスできるようになったこと」、このふたつの大きな変化だ。

 

この部分はとても興味深いですね。

 

配信の特徴を「番組編成がないこと」「視聴者が番組を選ぶこと」「“ディズニー”も“なかよし”も横並びなこと」だとする。結果として配信ビジネスの拡大 で、アニメビシネスにおける海外からの売上げの占める割合が高まっている。これがビジネス収益化の鍵となっている。つまり売上げの伸びている、伸びる可能 性のある海外のパートナーと手を組むことで、収益化により近づきやすくなるわけだ。

 

配信の可能性は大いに感じます。現在はニコ動か、バンダイビジュアル(画質悪すぎ)しか、ほぼないわけで、違法の動画サイトに多くの視聴者が流れてしまっています。それら全ての広告料、そして、もしテレビ放映でお金を多大に取られることがなくなり、海外からの視聴者も流入するようになればアニメ業界の未来に可能性はあるのではないでしょうか。

現在のBD至上主義と、アニメーターの犠牲の上に成り立つ業界ではなく、誰しもが笑顔で楽しめるコンテンツを生み続けてくれる業界になるとこと祈っております。

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多分に間違っているところとかあると思います。指摘してもらったら直して追記します。とりあえず個人的な感想でした。それでは~~~~~。

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